桜と藤田

朝、@ぴあでベルアンドセバスチャンのチケットをとる。結局土曜日にしました。
トントンの散歩に行ってから、竹橋でやってる「生誕120年パリを魅了した異邦人 藤田嗣治展」を見に行く。
正直、藤田の描く人間って魂入ってない気がするし、なんかキッチュな感じがして好きになれなかった(そもそもろくに観てない、観る機会もなかったし)。
その藤田観は結局そう変わらなかったけれど、あまりの線の心地よさと、何点かの作品の触りたくなるような絵肌に、思いのほかはまりまくって観てしまった。感動とか共感とか、そういう感情ではなく、ひたすらすごい物を観たという印象。
猫上手いよ、猫。ちなみに「アッツ島玉砕」の前で、音声ガイドを一生懸命聴く小林よしのりを見た。
藤田を見てから、Mちゃんと合流。お堀の桜を眺めて、北の丸公園をつっきり、人ごみに押し出されるように田安門を抜け、靖国神社を横切り、ゴールの神楽坂の居酒屋まで歩く。
Mちゃんはメニューに書いてある野蒜の酢味噌和えがないことにひどく落胆し、野蒜野蒜とうわごとのように呟いていた。
そんなん今ならそこら中生えてるから、忙しいだろうけどたまにはK倉に帰ってきなよーと地元のお母さんのような気持ちになってしまった。