リンドーをゆく

H山のM川源流沿いの林道は、真夏でも涼しくてトントンを遊ばせるには調度良い散歩道、という記憶があった。
川沿いにテントを建ててBBQをしている家族連れや、ハヤを獲っている子供たち。こんな季節だし、きっと人がいっぱいいるんだろうなー、うざいなー、誰もいなきゃいいのになー。なんて排他的なことを考えた天罰が下ったのか、土曜日にピエ家をお誘いして2年振りに行ってみたところ、昨年の台風で荒れ放題になったままの景色にポカーンとしてしまった(誘っておいてなんとも無責任な話でごめんなさい)。
林道ゲート入ってすぐの斜面は、岩肌があちこち崩れているし、でっかい杉の木が根元もあらわに林道に横たわっているし、漫画みたいに路肩が半分崩れてなくなっているところもある。しかも、今にも降り出しそうな空模様だったこともあって微妙に薄暗く、なんかディズニーアニメとかに出てくる呪われた森みたい(嘘、そこまで格好いいわけではない)。
呪いのせいか、カメラも突如壊れてしまった。でも、途中まで歩いてみたので、ブル美さんのイラストによる絵日記ということで・・・・・・。

そう、ピンピンは歩くのめちゃくちゃ速いっすよ(このピンピンの柄でたらめだなあ)。トントンは前に犬が歩いていると、絶対にパスらないと(「水曜どうでしょう」で覚えた言葉)気がすまない性質なのに、ピンピン兄貴だけはなぜか別格。

前に犬を泳がせたことのあるポイント(勝手にトントン沼と呼んでいるけど沼ではない)も、倒れた木が沈んだまんまになっており、やっぱり荒れていた。久々だったこともあり、トントンは泳ぎが退化した気がした(ライフジャケット着てあんなに沈むのは逆に難しいと思う)。でも水上レトリ−ビングとかも一応できるよ。投げた小枝とは関係ない適当な枝を持ってくるけどね(その辺の適当さは実に飼い主に似ていると思う)。もし、トントンを猟に連れて行ったら、撃ち落した獲物とは関係ないゴミとか動物の死骸とかをくわえてくるんだろう。
ピンピン兄貴はそれまでの快調な様子とはうってかわって、水辺に着くなり目がどんよりとしてきた。向こう岸に渡ったまま戻ってこられないピッくんがあまりに気の毒で、思わずだっこしてレスキューしてしまったほど。
そんな対照的な性格のトントンとピンピンなのに、途中でレジャーシートを敷いて休んでいたら、突然スイッチが入ったように遊びだした。なぜ彼らは、1メートル四方ぐらいのコンパクトな空間だけで遊ぶのだろうか? もっと広々とした場所はいくらでもあったのに(謎)。

林道ウォーキングの後は、M戸のザ・テラスでアトモ兄弟と待ち合わせ。アトモ兄弟は本当にアイドーですよ。気がついたんだけど、瞳の輝きがちがうんだよね。キラキラしてるの。おかげでトントンまでラッシーをサービスしてもらえたよ。いえーい。